Facebook広告は、高校にポスターを張るようなものだ
Facebookが上場を控えた直前に、GMがFacebook広告を引き上げるというニュースがありました。
GM、Facebook広告中止…32億円投下も「効果ない」 | レスポンス(Response.jp)
焦点:フェイスブック広告効果は未知数、GM掲載停止の影響軽微か | ロイター
大手広告代理店の見解としては、「ポテンシャルは高いが、確実とは言えない。フェイスブック上でのブランディング効果が示されるには時間を要する」というもの。
よく考えてみると、僕は、Facebookページをじっくり見たことはないです。
Facebookの利用用途って、自分の気になる人の動向を一括で見ることが大半。たまに、その気になる人が勤めている会社経由で、Facebookページを見たりするけど、その程度。
つまり、そういう用途ってことだ。ロイターの記事では、コンサルタント会社の人が以下のような非常に象徴的なコメントをしています。
GMにとってFacebook広告は、高校にポスターを張るようなものだ。ホールに集まって話をしている時に、誰がポスターを見ようとするだろうか
面白い。つまり、Facebookページのような誰にでも同じものを見せる広告(=ポスター)を、人の集まる場所においてもあまり効果はないのだろうと思います。
となると、カスタマイズするしかないんだけど、今のFacebookの右カラムにあるような「XXさんもいいね!と言ってます」程度では、全然ダメだろうなと。だって、友達が言うからってなんでも買うわけではないでしょ。
- 不動産業界に勤める彼がいいね!という物件なら良いかも
- グルメにうるさい彼がいいね!というならおいしいところかも
と、ソーシャルグラフの「質」が問われるわけです。
でも、「そのヒトが、どの分野のスペシャリストか?」を機械的に特定するだけの情報が、Facebookに流れてくるか、というと、現時点では難しいかなと思います。
それこそ、リアルと連動して履歴を自動的に収集できる仕組み など、まだまだ超えるべきハードルが大きいのかなと思ってます。いずれにせよ、広告という分野においてはFacebookはチャレンジャー。是非、新しいスキームを生み出して欲しいなと思ってます。