右、斜め45度

右斜め45度は、「Done is better than perfect!」の日本語訳のつもり。進んでいれば良しとする精神を大事にしたい。

2012-01-01から1年間の記事一覧

インターネットが実店舗への送客ツールという考えはなくなる

いわゆる、「オンライン to オフライン(O2O)」という言葉が最近流行りました。昔でいう、クリック&モルタルですよね。これらは全て、「お店のために如何にインターネットで集客するか」という基本的な棲み分けの元でのモデルです。でも、その構造自体が変…

コーチングというビジネスモデル

僕、11月から2ヶ月間、プレゼンスという英語の塾に通ってました。コースは、TOEICコースや英会話コース、または中国語なんてのもあります。週1回、2時間半のレッスンで2ヶ月。で10万円。そう聞くと高い気がしますよね。 だいたい、どんな塾も、1ヶ月1万円く…

良い意味で図々しく生きていきたいなぁ。『夢をかなえるゾウ2』水野敬也

セックスアンドザシティも、もはやあの4人に会えるというのが価値になってたりします(別に中身はなんでもいい)が、この本も、ガネーシャに会えたことが価値の大半かなと。 夢をかなえるゾウ2作者: 水野敬也出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2012/12/12メ…

悩み相談の枠を超えて人とのコミュニケーションの仕方が整理されてます『オタクの息子に悩んでます』岡田斗司夫

最初は軽く読んでたんだけど、読み始めたらとても面白い!モノを考えるということについては、僕なりに一定のルールを作っているし、自信もあるのだけど、如何せん、人が考えたことに対してのコメント力がない(答えを言っちゃう、プロセスをこう変えたらい…

「自分の世代」と「他の世代」を繋げることで解決できる社会問題

今日は、SVP Tokyoさんのネットワークミーティングに参加してきました。とても興味深い議題でして、それが、表題にある「自分の世代」と「他の世代」を繋げることで解決できる社会問題についてです。このテーマに関連した3つの団体の代表が話をしてくれまし…

スタートアップの企業の人数が4.7人に減ったらしい

ニューヨークタイムズの10月4日付けの記事で、「従業員を雇わないスタートアップ企業が増えている」という話があって、佐々木俊尚さんのメルマガで特集されてました。面白い考察だったので、ちょっと抜粋しつつ、考えて見ますね。 43歳のマイク・ファーマー…

データからモノを考えることの奨め

若いビジネスマンには、データからモノを考えることを強く奨めてます。データでモノを考えるとは、何も事業部の週報のような細かな数値をExcelでいじくりなさいということではありません。例えば、本を販売する我々のビジネスで言えば、 消費者は、どれくら…

クラウド化によって端末価格は急落するかもしれない

東洋経済がアップルに対してネガティブな記事を書いてます。http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/4129e034b2108feada25db2fe0ede6c8/ その中で気になったのが、クラウドによって端末価格が急落するかもしれないという話。 少し抜粋します…

出版社は電子書籍の価格を下げざるを得ない わけじゃないと思います

このエントリー、僕らの業界、電子書籍業界の市場を数値的に見ていて、面白いです。 どんなに頑張っても、出版社は電子書籍の価格を防衛できない(2012年10月31日) - エキサイトニュース(1/5) ざっくり、彼の趣旨を言うと、 電子書籍は、印刷、複製のコストが…

データ分析好きにはたまらない!『セイバーメトリックス・リポート1』

データ分析好きには、たまらない本が出ました。プロ野球を統計学と客観分析で考えるセイバーメトリクス・リポート1作者: 岡田友輔,鳥越規央,Student,三宅博人,道作,蛭川皓平,森嶋俊行,高多薪吾出版社/メーカー: 水曜社発売日: 2012/03/10メディア: 単行本(…

コンバージョンについて考えてみた

インターネットビジネスでは、 そのコンテンツを目にしたユーザはどれだけか(PV、imp) 上記ユーザのうち、そのコンテンツが意図するアクションをとったユーザはどれだけか(コンバージョン率) というのが二大指標です。このうち、後者のコンバージョンと…

ありえない設定の漫画(出落ち系漫画)が増えてきた理由

最近の漫画で面白いと思うものに共通するのは、 舞台は現代の日本(あるいは史実どおり)なんだけど どこか一箇所だけ、ありえない設定がある という点だと思ってます。ちょっと前の作品だと、菌が見える「もやしもん」や、人々がゾンビ化してしまう「アイア…

ゲームボーイは敢えてカラーじゃなかったという話が面白い『「枯れた技術の水平思考」とは何か?』横井軍平

今年一番の本かもしれません。決定版・ゲームの神様 横井軍平のことば (P-Vine Books)作者: 横井軍平,草なぎ洋平,影山裕樹出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク発売日: 2012/09/28メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 8回この商品を含むブログ (7…

アップルの競争優位は持続的か

10月6日のダイヤモンドがアップル特集でした。 色々記事の内容が面白かったので、アップルの競争優位性について考えてみたいと思います。 デザイン中心主義商品数が極端に絞られた中で、ごく少人数で構成されたデザインチームが全ての主導権を握っている。そ…

働き方全般を考え直す時期が来ているようだ『ワークシフト』リンダ・グラットン

とてつもなく影響を受けたゆえに、読んでから1ヶ月くらい感想を書けてなかったのですが。。ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉作者: リンダ・グラットン,池村千秋出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2012/07/28メディア:…

人生は要約なんてできねえんだよ

伊坂幸太郎のモダンタイムス。僕が大好きな一作だ。モダンタイムス(上) (講談社文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/14メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 75回この商品を含むブログ (109件) を見るモダンタイムス(下) (講談社文庫…

自分の本を買う購入頻度をプロットしてみたら、バーストが現れた

以前、バーストという本を紹介した。バースト! 人間行動を支配するパターン作者: アルバート=ラズロ・バラバシ,青木薫,青木薫(監訳),塩原通緒出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2012/07/25メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 253回この商品を含むブログ (18…

電子書籍と書店の麗しき関係について

書籍流通を行う、取次大手のトーハンが3日、デジタルコンテンツの店頭販売システムを開発したことを発表したとのこと。このニュースに対しての反応は、「面白い」というものと「電子の意味がない」というものの両極端だったようだ。電子書籍の店頭販売はナン…

ランダムサンプル選挙という考え方

wired vol5 を読んでいて、引っかかったのが、ランダムサンプル選挙というもの。およそ2500年前にアテネ市民が練り上げた民主主義の概念は、現代世界でも高く評価されている。ただし、それは1人に1票といういまの民主主義とは異なっていた。アテネでは、執政…

お客がリピートしないのはその店を忘れてるからだ!『1回きりのお客様を「100回客」に育てなさい!』高田靖久

わすれがちな商売の本質が書かれている。顧客は「売り手サイドが思ってるより合理的にメリットデメリットを考えて店・商品なんて選んでない。ぱっと思いついたいくつかの中からなんとなく決めている」ということ。 なんで、あなたのお店に来ないのか? 商品…

インフルエンサーの重要度を過度に見積もりすぎていることへの警告を鳴らす良書『ウェブはグループで進化する』ポール・アダムス

マルコム・グラッドウェルが提唱する少数者の法則(ごくわずかに存在する大きな影響力を持つ人物に接触して彼らの考えを変えることが出来れば、何百人・何千人・時には何万人という単位で他の人にも影響を与えることが出来るというもの)に、過去10年、マー…

ネットワーク理論の最先端!人間行動の予測可能性について俯瞰した本『バースト!人間行動を支配するパターン』アルバート=ラズロ・バラバシ

いわゆる「モノとモノの関係性(=ネットワーク)」に興味を持つきっかけとなったのは、新ネットワーク思考という本。一言でいうと、モノとモノの関係性は、「ランダム・全ノードが均一」ではなく、「少数のノードが全体を決定している」というものだ。面白…

koboは100万台売れるのか?

koboについて、ちょっと考えて見ます。細かいことで騒いでいるのは少数派ですよ:日経ビジネスオンライン年内目標は100万台とのことですが、果たしてうまくいくのか。 koboをこの1年で買うポテンシャルがあるユーザを試算しました。以下の要素で分解して考え…

SNSは、なんで飽きちゃうのか?

ちょっと前のブログですが、こんなのが流行りました。SNS衰退の理由を考えるとどうしても「人間関係に飽きた」に行き着く | imasashi.netようは、SNSというものは、デザインがどうのとか、機能がどうのというよりも、新しい(=人間関係を刷新できる)という…

ブータンの中で幸せなヒトは、97%ではなく8%くらい

ブータンと言えば、国民総幸福量という指標を提唱し、「幸せの国」の代表例といわれている国です。ブータンの国勢調査では「97%の国民が幸せ」と答えていたという事実は、日本での「震災もあったし、金銭的な豊かさだけじゃないよね」といった考えとマッチし…

CRMという言葉は廃れつつあるんだけど、この本の中身は廃れてないです。『CRM−顧客はそこにいる』アクセンチュア

CRM関連のことを調べたいと思って、大きな本屋に行って調べたんですが、この本くらいしかまともな本はなかったです。CRMという概念自体が、既に流行ってない(=というか、「ビックデータ」などの違う言葉に置き換わってる)んだなと痛感しました。「本屋」…

コンテンツマーケティングはなんで注目を浴びてるのか

コンテンツマーケティングとか言いますが、全く分かりません。 売るためには「中身」が重要とかって、当たり前な気がするからです。とはいえ、昨今、「ネット上にコンテンツをアップして広告ではなくコンテンツの魅力で集客する」という手法が注目を浴びてい…

忙しい有能な人間ほど露骨なおべっかが好き『戦略おべっか』ホイチョイ・プロダクションズ

ホイチョイ・プロダクションズの本は、前書きがすばらしい。戦略おべっか どんな人でも、必ず成功する作者: ホイチョイ・プロダクションズ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/07/12メディア: 単行本 クリック: 46回この商品を含むブログ (10件) を見る日本…

世の中の変化がより急激に、そしてより大きくなってきていると感じるあなたへ『つながりすぎた世界 −インターネットが広げる思考感染にどう立ち向かうか』ウィリアムHダビドゥ

つながりすぎた世界作者: ウィリアム・H・ダビドウ,酒井泰介出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2012/04/20メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 30回この商品を含むブログ (18件) を見るこの本のキーワードは、「過剰結合」と「正のフィードバ…

紀伊國屋札幌本店を見て、書店の未来を考えてみる

札幌・旭川の書店往訪を経て、書店の空間づくりの奥深さを感じました。 今日は、紀伊國屋札幌本店を見て感じたことを少し。 書店来るお客様には、「目的買い顧客」と「ぶらり買い顧客」が居ます。 当然、書店に来る客層の比率によってその設計は変えるべきで…