右、斜め45度

右斜め45度は、「Done is better than perfect!」の日本語訳のつもり。進んでいれば良しとする精神を大事にしたい。

全てがその通りすぎる1冊『人生は、運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている』

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

影響力の武器を現代の文脈に置き換えて語った本。

自分は、B2B大企業の初のネットB2Cベンチャーに勤めてて、大企業の中の人には、「ネットの精通人材(実際には、人が足りてないから何でもやってるだけ)」として、外には、「大企業ベンチャーのなんか凄い肩書きの人(積極的に面倒くさい領域を自分の領域にしてるだけ)」「リニューアルを遂行。価格インセンティブからの転換を果たし、ベンチャーを黒字転換させた(実際は、いろんなことのお陰で黒字転換した)」として、なんか凄そうと思われる錯覚を作り出し、レア感を演出してるのだと再確認。

具体的なやり口として参考になった部分だけ記載する。

  • 「実力→成果→錯覚資産→環境」「成果→錯覚資産」「成果→錯覚資産→環境」の3つがあり、3つのループにより成果は生まれる。
  • まず色々なことに小さく賭ける。たまたま成功してハロー効果を得られたら、そのハロー効果を使って、より良い環境を手に入れる。
  • 優秀だったやつはだいたい成功すると思っているのは、成功したという結果になるとその人間は昔から優秀だったと記憶が書き換えられ、無意識に脳の矛盾を解消してしまうから。
  • 自分で物事をコントロールしたいという欲求が人間には強い。だから運のお陰などを認めたくない。であれば、運の運用をコントロールすると思い込むべきだ。
  • ハロー効果を生むには、「あなたのこと(当該の成果)を思い浮かべる人の数×ハロー効果の強度」を高める必要あり。自分を思い浮かべてもらいやすくするためには、思い浮かべてもらいたい事柄とセットで自分を売り込むことが必要。
  • 認知的不協和理論により、「属性Xが必要、でも自分は持ってない」という状況に追い込まれると、ヒトは、属性xなんて必要じゃないと思い込み矛盾を解決する。勉強が苦手な奴が「勉強ができるやつは冷たい」という、ブサイクが「見た目じゃなくて中身が大切」と思う などなど。現実世界の敗者が自分の脳内で価値評価を捏造し、密かに復讐を遂げる。そうではなく、属性xを持ってる人を使えてるというマネジメントに回ればこの矛盾を解決した方が成功しやすい