右、斜め45度

右斜め45度は、「Done is better than perfect!」の日本語訳のつもり。進んでいれば良しとする精神を大事にしたい。

主体を生み出す感覚

指を置く展に行ってきました。
僕の恩師、佐藤雅彦さんのプロデュース。

日曜だからということもあって、すごい人だかり。

彼は、指を置くことによって生まれる世界というのを、以下に分類しています。

これまで「客観的」「普遍的」な価値というのが通常でした。
芸術で言えば、絵画にしかり、音楽にしかり。観客は、ただそれを鑑賞する人であり、作品に介在しないわけです。
それは、我々の生活についてもそう。アイドルとはTVの中でしか出会えなかったし、だからこそ、アイドルはトイレなんか行かないと思ってたわけです。

近年は、モノが溢れています。価値は多様化します。その多様化した価値を発信した声は、昔は、マスメディアに届く前に潰えてしまってたのでしょうが、いまは、インターネットを主とした技術革新により、その多様化された・その全体像を誰もよく理解できない複雑怪奇な価値の集合として、そのまま世界に留まり続けることができるようになったわけです。

つまり、我々は、価値の想像を担う主体となってきたわけです。ニコニコ動画では、みんなの書き込みが面白かったりするし、AKBなんて身近に会えたりするアイドルもいます。アイドルの殺害予告をすることで、アイドルのコンサートを中止させることもできちゃう世の中です。

主体は怖い。世界を作ることは怖い。
この展示会は、世界が生まれるもっとも分かりやすい例をあげているわけですが、日常生活に置いても、指を世界を生み出す「主体」の象徴と捉えると、どれだけ自分が世界を変える可能性を秘めているか分かります。それは怖くもあり、可能性に満ち溢れているともいえるのですが。