ウサギとカメの「カメ」は、人間が軍ジェット機に速さで勝負して勝てるというくらいの無謀さを理解していたのか?
ウサギとカメの話。
誰もが、幼少時代に家族や先生から聞かされていたはずだ。ウサギとカメが「かけっこ」で競争し、どちらが早く目的地に到着するか競う物語である。ウサギの俊足ならばカメに負けるはずがないのだが、ウサギは余裕をかまして昼寝をしてしまう。その間にカメがウサギを追い越し、最初に目的地に着いてしまうという結末だ。
この話を聞いて、日本人の大半は、
「己を過信して怠れば失敗する。あきらめずに継続して努力をすれば報われる」
なんていう教訓を導き出すんだろうね。
でも、カメがウサギに足の速さで挑んで、万が一にも勝てるわけがない。
その万が一度合いを見てみましょう。
ノウサギは70km/h、カメは0.5km/h です。
つまり、140倍の速さの相手に挑んでるわけです。
仮に100m10秒で走れる人間に換算しましょう。
すると、140倍とは、なんと、5000㎞/h!マッハ4です。
これは、拳銃の弾の初速の5倍。つまり拳銃に打たれても逃げられる(笑)
また、世界最速の軍用ジェット機よりも速い。
うーーん、俺は、ジェット機に、速さ勝負を挑めないなぁ、と思う。
というか、常軌を逸しすぎていて、馬鹿とかそういうレベルではない。
ウサギの普段の怠けるクセを知っていて、負けても自分は傷つかない、万が一でも勝てるともくろんでいたなら、話は別なのですが、この勝利によって「なんでも頑張れば出来る」とおもいこんだカメの悲しい続編を見る限り、それは違うのかと思います。
ということで、この話を聞くたびに、感覚的な結論に至らず、数値で考えることの重要性を身に沁みます。