右、斜め45度

右斜め45度は、「Done is better than perfect!」の日本語訳のつもり。進んでいれば良しとする精神を大事にしたい。

投資家とコンセプトメーカーと執行役

僕は超大企業が作ったベンチャー(子会社)に勤めています。
社長は、その超大企業から来た人です。

この会社に勤めていると、以下のようなグチをこぼして、辞める人が多いんです。

  • うちの会社は、何処を目指しているのか分からない
  • 社長は、進む方針を示さない

確かに、通常は、「社長」というのは、その会社が何故存在するのかというWhyを定義する人であり、僕の定義だと、コンセプトメーカーです。そして、それを執行する役目が、社長以下の部長陣(執行役)の役割になるわけです。

でも、うちはそうじゃない。普通の会社じゃない。
超大企業の一員であり、その超大企業のポートフォリオの一つとして、このベンチャーを作ったわけです。
そして、そこから来た社長も同じ立ち位置です。失敗したら失敗したで、バッテンは付きますが、そういう経験をしたという価値は手に入ると心の底では思っていると思います。

その態度を、「やっぱり、大企業から来ている人だ、俺らのことは分かってない」という風に捉えて、自分たちのことを「守ってくれない」というスタンスを取っても、誰もハッピーではないです。

それより、投資家と思った方がいい。
お金をどんなWhy?に投資すれば、もっと増えてかえってくるかを考えている人です。

そう考えると、僕らは、執行役・ワーカーではなく、コンセプトワーカーになれるわけです。存分に夢を熱く語ることが、唯一の投資家に認められる道筋なわけです。それを放棄して、誰もきめてくれなーいっていうのは、そもそも、自分の置かれている環境すら理解していない愚物ということになります。

投資家と捉えると、うちの会社と社長は、超優良です。
5年も、赤字を許容してくれる。
親会社を動かすための、執行役・ワーカーとしても動いてくれる。
あるべきコンセプトをとても理解してくれるし、評価してくれる。

こう捉えると、とても楽になるですけどね。
みんな分かってないと思います。