信頼とは、打率のようなものなのかもしれない。
この本、とてもお勧めです。
- 作者: 山田ズーニー
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 文庫
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この本の中でもっともきになった部分だけ、自分の考察を交えてご紹介します。
全幅の信頼。
そういうものは、何年もかけて育てなくてはできないものだという持論があった。
それがここ数年で、あっさりと崩されてしまった。
初めて本を書いたとき、担当の編集者さんとは、たった1回、数時間のミーティングで、もう信頼関係ができていた。信頼が、その後、一瞬も揺らぐことがなかった。
これって、僕も経験があるんです。
今ではとっても仲良しのよしお君とは、合計で10回も会ってない。
でもね、圧倒的に信頼している。
それはなんなのか?
「相手への理解力」であると筆者は言う。
相手からのどの言葉も、正確な私への理解を根に繰り出されていること。それは、余分な違和感なしにまっすぐと私を打つことになる。
一方で、私が相手を買いかぶっていれば相手は違和感を持つし、相手以下にあなどっていれば相手は傷つく。どちらにしろ、相手は理解されていないと思い、同時に私を信頼することはない。
確かに、時間を積み重ねても、違和感がある言葉があると、逆に信頼度は下がってしまうわけだ。信頼とは打点のような積み重なるものではなく、アップダウンがある打率みたいなものなのかもしれない。