右、斜め45度

右斜め45度は、「Done is better than perfect!」の日本語訳のつもり。進んでいれば良しとする精神を大事にしたい。

アメーバピグやグリーの年齢規制について考えた

オンラインワークショップでやった課題なんだけど、もう少し考えてみたくて、ここに書いてます。

オンラインワークショップとしての課題は、こんな感じ

サイバーエージェントが運営するコミュニティサービス「アメーバピグ」は3月13日、15歳以下のコミュニケーションを禁止すると発表しました。また、グリーも3月16日にSNSGREE」における15歳以下のゲーム内課金は月間5000円までに制限すると発表しました。
これらは15歳という年齢というよりは、中学生以下に対しての規制だと思われますが、相次ぐSNSの規制についてみなさんはどう思われますか?


15歳以下の今回の規制についてですが、僕はこう思ってます。

15歳以下に対する規制を行うこと自体は、賛成だが、「今回のSNSの規制」については不完全であり、納得がいかないため、どちらとも言えない。


順を追って説明しますね。

  • 15歳以下に対する規制は賛成
    • 小学生・中学生とって、「所属するコミュニティ/仲間に認められること」というのはとても重要なことだと思います。Greeのようなソーシャルゲームは、「認められたい」という欲求を満たすような仕掛け(課金すればアイテムが手に入る 等)がたくさん仕組まれている。一度、仲間の中で流行ってしまえば、「はまらざるをえない、辞めるに辞められない」危険な仕組みと言えます。
    • かくなる僕も、ビックリマンチョコのシールで白熱した世代です。その頃も、同じような現象がありましたけど、何が違うかというと、「ソーシャルゲームは、運営者が完全に当たりをコントロールしている」世界だということです。まー、何をいつ買ったかも全て履歴でバレバレだからね。
  • ただし、今回のSNSの規制は不完全であり、納得がいかない
    • しかしながら、今回のSNSの規制は不完全である。まず、年齢を詐称してアカウントを新しく作ってしまえば簡単に規制をかいくぐることができてしまう(サービスが実名性を謳っていないので、新しいアカウントを作る罪悪感も感じないだろう。)。また、アメーバピグの例で言えば、15歳以下の既存のユーザに対してのケアもなく、規制が始まる日から他のユーザとのコミュニケーションが取れなくなる。
    • 今回の規制は真に青少年を守るという思いから出来たものというより、何か起こったときのリスクヘッジ(規制はしてますよ)にしか見えない
  • 本当に必要なのは、「臭いものには蓋」ではなく、「何が・なんで臭いか」を学ぶこと
    • 結局、臭いものには蓋 というより、「何が・なんで臭いか」を学ぶことが重要と思う。国語算数理科社会の他にインターネットのマナー・使い方 というのは、ベーシックなスキルだと思う。(例えば、個人情報を掲示板に書くことの危険性、出会い系サイトの危険性、課金の危険性 等)
    • グリーはアドバイザリーボードを設置したと発表していましたが、大事なのは議論ではなく行動だと思います。

グリー、「利用環境の向上に関するアドバイザリーボード」を設置。外部の視点からグリーの施策を評価する場。新清士氏、香山リカ氏らが参加 - GAME Watch

  • 加えて、プラットフォームが出来ることは、監視の網目を細かくして、「犯罪の効率を悪くすること」
    • 隠語などをチェックしたりして、監視の網目を細かくすること。

「モバゲー監視の状況はいかに」、総務省 青少年WGでDeNAが説明 - ニュース解説:ITpro

    • 結局それは「誰とでも出会える」というSNSの魅力をある程度抑制することになる。こうした犯罪の効率を悪くするのが、いちばん妥当な対策かなと。