プロフェッショナルな仕事人の言葉にグっとくるならお勧めです『ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜』(少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)
ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜 を読みました。
ブラック・ジャック創作秘話?手?治虫の仕事場から? (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)
- 作者: 吉本浩二,宮崎 克
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: コミック
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なんちゅうか、ブラックジャックの話の裏側とかではなく、純粋に、手塚治虫という人間のプロフェッショナルな仕事論がこれでもか というくらい並びます。
アニメ制作の際、放映日まであと一ヶ月を切っており、手付かずの白紙の場面だってあるのに、リテイクの連発。バイトが「このシーンの何処がだめなんですか!!!」と切れたら、、、、、
「ブラック・ジャックはね、こんなふうに歩かないんですよ」
ブラックジャックの場合、たいてい僕は案を4つ考えるんです。(中略)「それをあくる日に紙に書くか、あるいは編集者にしゃべる(中略)その中でどれか一つ「これでいきましょう」といってくれればいいんだけれども、4つともダメだといったら、もう一回、4つ考える。その中で選んでもらうわけです。(中略)だから、ブラックジャックも百回やって、四百くらい話を作ってる。
で、編集者が「どの話が一番早く上がりますか?」と聞くと、「僕は真面目にやってるんです。あなたも真面目に考えてください!」と烈火のごとく怒るわけです。
作品を作り上げることだけにピュアにこだわっている、その姿に、胸を打たれた次第です。