大好きな人に電話を掛けたくなるはず『陽だまりの彼女』越谷オサム
ちょっとビジネスとは関係ないけど。女の子が男の子に読ませたいNo1 という帯キャッチに惹かれ、つい購入してしまったこの小説。思った以上に良かったので、ちょっと紹介します。
- 作者: 越谷オサム
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/05/28
- メディア: 文庫
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中学以来10年ぶりに真緒と再開した浩介。
かつて、真緒は浩介の通う中学に転入してきた、少しおかしな子だった。
ずば抜けた知能の低さから、イジメの標的とされていた真緒を、浩介は救う。
10年ぶりに再開した二人は急速に距離を縮め、結ばれる。
しかしここから徐々に、真緒の行動に不審な変化が見え始め……
甘ったるいラブストーリー。
でもね、それにはちゃんとワケがあるんです。
ラストをハッピーエンドと捉えるか、バッドエンドと捉えるかは、意見が分かれそう。
確かに、万事OKのラストではない。ただ、現実的には最大限のハッピーエンドではないか。僕はこのラストをハッピーエンドと捉える人と仲良くなりたい。
最後に、真緒が謳っていた「素敵じゃないか」の歌詞を少し。
共に過ごす幸せなときの中
一つ一つのキスが果てしなく続いたらいいのに
素敵じゃないか
二人で思い描いたり、願ったり
望んだり、祈ったりすれば
かなうかもしれないね
そしたら僕たちに出来ないことなど
何一つなくなるよ
僕たちが結婚したらきっと幸せになれるはずさ
素敵じゃないか
僕はこの歌詞を読んで、大好きな人に電話を掛けてしまいました。
ほんと、一瞬一瞬を素敵に、過ごしていきたいです。