右、斜め45度

右斜め45度は、「Done is better than perfect!」の日本語訳のつもり。進んでいれば良しとする精神を大事にしたい。

コーチングというビジネスモデル

僕、11月から2ヶ月間、プレゼンスという英語の塾に通ってました。コースは、TOEICコースや英会話コース、または中国語なんてのもあります。週1回、2時間半のレッスンで2ヶ月。で10万円。

そう聞くと高い気がしますよね。
だいたい、どんな塾も、1ヶ月1万円くらいに抑えてますよね。マンツーマンでも2万円くらい。
たぶん、それは、習い事のお財布の限度が1万円 ということなんだと思います。

プレゼンスのターゲット層はそこではない。

  • 突然、海外赴任になってしまった!
  • 楽天社員。このままだと、給料が下がってしまう!

など、短期間で、圧倒的に、英語力を上げる必要があるニーズに限定し、それを必ず達成します という触れ込みだからこそ、1ヶ月あたりの単価が5倍の5万円のFee体系が成り立つんだろうと思います。もう一つ、なまじな覚悟では、このコースを終えられないくらいハードなんです。だから、習い事と一緒のレベルで来てほしくない。そんな思いもあるんだと思います。


その仕組みは、「最低週21時間の自宅学習」と「自宅学習が正しく行えていたか?をチェックするための授業(=コーチング)」というものです。授業で、解き方を教える他のスクールとは全く違ってます。

具体的には、まず、TOEIC750を達成するために必要な道筋が提示されていて、第一週でクリアすること、第二週でクリアすること、、、が最初から提示されてます。で、次のように

  1. コーチは、次の授業でチェックする課題&課題の潰しこみ方を説明
  2. 生徒は、その課題をクリアするために必要な時間・取り組みを明確にし、また自分の予定を照らし合わせながら1週間の勉強スケジュールを作成。みんなの前で発表
  3. 1週間、自分の立てたスケジュールに沿って勉強を進める
  4. 3日経った時点で、コーチに中間報告をし、その進捗に対してフィードバックを貰う
  5. 次の授業で、まず、リスニング・単語・文法において「テストで100点を取れること」を100%として、取り組みの度合いを自分で評価。また、時間管理の面で自分で立てた時間だけ勉強できたかも評価。
  6. 3つのテストを行い、自分の認識と結果のズレを見つめなおす。1にもどる。

1の段階の「課題の潰しこみ方」が、めちゃめちゃ、細かいです。例えば、単語の覚え方も、「まず、知らない単語かどうかのチェックを1時間で終わらせる」「次に、覚えるフェーズで、分からなかったものは5回言って覚える」など、、、ですね。

これは、ついつい、俺のやり方が間違ってるんじゃないの? という、語学習得の最初にある壁を取り払ってくれます。安心して、このやり方でやりきってくれ ということですね。


よく考えると、この仕組みってPDCAの構築そのものなんですよね。
つまり、この塾は、この塾が終わったあとの勉強の習慣を如何につけてもらうか?をモットーに授業を組み立てているんです。

他のスクールが、勉強しなきゃ!というアバウトな緩い欲求を餌食にして、週一回、外人講師に倣ってるという自己陶酔を醸成するだけ(そして、そのうち英語を身につけず辞めてもらい、またリピートしてもらうのが一番儲かる) であるのと違い、とても誠意があると思います。

たぶん、英語が身に付かずリピートするリピーター率を取ったら、圧倒的に他の塾と比べて低いんじゃないかなー。ま、僕もリピートしないように、1月に結果を出します 笑


最後に無理やり纏めると、ダイエット・健康維持・英語など、緊急性は低いが重要なものについて、コーチングという付加価値を付けるのはとてもニーズがあるなぁと思ってます。