右、斜め45度

右斜め45度は、「Done is better than perfect!」の日本語訳のつもり。進んでいれば良しとする精神を大事にしたい。

プラットフォームとかスマイルカーブとか、そんななんちゃら。

かなり久々にブログを書きます。

以前、下記のブログエントリで、こう言いました。
アップルの競争優位は持続的か - 右、斜め45度

纏めますと、アップルが、デザインを最優先する会社のカルチャー&とことん研ぎ澄まされた究極の製造業としての能力が売りとして、デバイスを更に磨きをかけていくとしても、それはサムソンなどに模倣され、それほど長い期間の競争優位には繋がりません。一方で、そこに載せるアプリケーションは、これからどんどんデータを蓄積させることの優位が働くグーグルと比較すると厳しい戦いが強いられます。どこかの段階で、「デバイス屋」専業にならざるを得ないかもしれません。


今週の、佐々木さんのメルマガで「最近のアップルの売上シェア」を使って述べてますので、ちょこっと転用します。

2009年
iPhone     31%
iPodと音楽関連 28%
Mac      32%
その他      9%

これが(ちょっと古い数字しか手元になかったのが申し訳ないですが)2011年のQ1〜Q3には以下のように変わっています。

iPhone     45%
iPad      17%
iPodと音楽関連 14%
Mac      19%
その他      5%

この2年間の間に、iPhoneiPadへの依存が急速に高まってしまっていることがわかります。スマホタブレットであわせて62%。


むー、凄い、デバイスへの偏り具合。
ituneでの売上は「iPodと音楽関連」に含まれるので、全体の1割に満たない。
当然、ituneの売上が急落したわけではなく、iphoneipadの売上が伸びただけです。


でも、この路線は厳しい、ひたすら厳しい。
市場は、先進国には残ってなく、あとは新興国のみ、です。
そうなると、価格が安いアンドロイド勢のスマフォの方が売れちゃうわけですよね。

売上が増えないと、株価も落ちちゃうわけです。
一方で、GoogleKindleは機器で儲けているわけではなく、プラットフォームで儲けているので、機器の値段は下げても全く問題ない。


と、まぁ、教科書的に言うと、アップルは今後は売上(=全世界への存在感)を保ちにくいというのは、ちょっと考えれば、わかることです。


でも、アップルとグーグルとフェイスブックとアマゾンとサムソン。
どの企業のトップになるのがワクワクするか?と言われたら、僕はやっぱりアップルです。

振り返るとアップルって、これまでも、「チャリンチャリンビジネス」を追及するのではなくて、リスクを背負いながら攻めてきた企業だと思います。誰かに模倣されて、優位性は一時的かもしれないですが、それでも、その刹那な優位性を誇りに思い、また新たなチャレンジを続けていく、そんな企業(デバイス屋)を、僕は応援したいです。そして、僕もそういうチャレンジを続けたい。