右、斜め45度

右斜め45度は、「Done is better than perfect!」の日本語訳のつもり。進んでいれば良しとする精神を大事にしたい。

仕事について考える

今月末、二十代後半の、仕事にやりがいが感じられない女性からアドバイスをしてほしいと言われた。
まず、言いすぎないこと、嫌われないことだ。それが肝心であるんだけど、僕の中で仕事について整理しておきたいと思った。

まず、「自分が価値がある」とは、「業界が社会から求められている価値」×「業界の中で会社が社会から求めらている価値」×「自分が会社の中で求められている価値」で決まる。この価値を高め、いかに競争相手と比較して「ナンバーワンの価値を作っていくか」に尽きると思う。

●価値とは2つしかない。「これまでにない価値を作る(0⇒1)」か「これまでにある価値をより効率よく生む(1⇒100)」だ。今後は、「これまでにない価値を作る(0⇒1)」をお勧めする。
グローバル化が進み、IT化が進む中、外国人がたくさん自分たちの仕事に入ってくることを考えると、これまでにない価値を作る方をお勧めする。ただし、法に守られた業界(弁護士、会計士、医師)などは、「これまでにある価値をより効率よく生む」ことで、そこそこ給料がもらえる。でも今後ITが発達して、テンプレートなことしかしない弁護士がいらなくなる可能性もある。だから、「これまでにない価値を作る(0⇒1)」をお勧めしたい。

ちなみに、作られた場で効率よく働くことというのを突き詰めることも悪い事ではない。まず、自分と同じ仕事をできるひと(=自分を轟かすかもしれない人)は、何人いるか をよく考えた方がいい。ユニクロの社長が言った1億円の人間と100万円の人間に分かれるというのは、真実だ。



●これまでにない価値を作るには、厳しい環境に身をさらすしかない。ベンチャーは自動的に厳しい。大企業でこういうことをやろうとすると、よっぽど毒されない・われ関せずのマインドを持ってないと厳しい。社内政治に明け暮れるようじゃ無理。

大企業だって、新規事業を考えるし、「既存製品との違い、弊社商品のウリ」なんてのは嫌ってほど議論される。でも、大企業だと、大人数でチームを組んで、下っ端は、わけも分からず作業をやらされる。「これまでにない場・価値を作る」を作ろうとしているのは、結局は社長一人で、他の人は社長に気に入られる仕事をすることを頑張ってることも多い。一方でベンチャーは誰も助けてくれない。自分がこけたらみんなこける。だから必死になる。


●これまでにない価値を作るには、業界・会社の選び方も重要。
このまえ会った大塚さんも言っていた。ナンバーワンとナンバーツー以降は全く意味合いが違うと。ナンバーワンは市場全体のことを考える。つまり、これまでにない場・価値を作りやすいわけだ。ナンバーツー、ナンバースリーは、ナンバーワンを目指しているため、会社全体で「作られた場で効率よく働く」ことを頑張りがちだ。

また、業界も重要だ。エロ本業界はいま何を求められているかというと、「変わらないこと」だ。インターネットのエロが溢れたいま、エロ本の顧客となっているのは「インターネットに乗り遅れた人」だ。その人たちは確実に減っていくのだけど、その人をいかに繋ぎとめるかといえば、いままでと変わらないことをやるというのが最善解だ。