右、斜め45度

右斜め45度は、「Done is better than perfect!」の日本語訳のつもり。進んでいれば良しとする精神を大事にしたい。

人生に「レベル」なんてない

リアル世界にレベル上限はない

このブログを見て思った。
そもそも、人生にレベルなんてあるのか?

オレは、小中高とそこそこくらいの勉強量で、現役で東大に入って、恥ずかしながら「オレは普通の人間と比べてレベルアップによるステータス上昇pointの高い優れた人間なんだろう。普通に努力を続ければ50歳くらいでレベルカンストしてスーパービジネスマンになってるはず。」と勘違いしてた。まあよくある「やればできる子」のスペック高いverみたいな感じ。
大学を卒業して就職してから10年くらい経つが、「ステータス上昇point」という考え方が大間違いだったことに数年前に気がついた。成長するやつと成長しないやつの違いって、「ステータス上昇point」じゃなくて「周りにいるモンスターの強さ(=経験値)」なんだわ。つまり環境。心身が壊れない程度に強い(=経験値が多い)課題に囲まれている環境。

まぁ、この主張は、よーーーーく分かる。
俺は、自分のやりたいことが分からなかったので、とにかく、大変そうなところに行ったわけだし。
でも、これすら、ちょっと違う気もする。どこに引っかかるかというと、上記の考え方って、レベル40よりレベル99の方が偉い・凄いっていう価値尺度があるっていう前提じゃないっすか。そこに引っかかるのよ。ビートルズアインシュタインだったらね、違う分野でレベル99だからさ、どっちがレベルが高いかなんてあまり意味がないってことはみんな分かる。でもね、路上でギターを弾いてそこそこの観衆を集めている知人Aと、有名企業に入ってバリバリ働いている知人Bが、どっちがレベルが高いかとか問われちゃうと、うーん、知人Aは結婚できる収入も得てないよねー、じゃあ知人B?とか答えちゃう気がする。気分によっては。それは、「レベル上げ」の宗教に囚われているなぁと自戒する。

リアルの世界だと、ポリシーとスキルと仲間とおカネっていう概念はあって、スキルを獲得しながら、ポリシーを使って仲間を増やしていくのよ。で、仲間が増えると、おカネが入りやすい。おカネが入ると、更に仲間を増やしていける。つまり、自分の価値観に共感してくれる人を、スキルなり、カネなりで増やしていくゲームなわけ、たぶん。なんのゲームが近いかと言われると、正直良くわからないんだけど、絶対的なレベルという尺度はないってことなんだと思う。論理的には分かるんだけど、ずーーーっと意識していないとついつい「レベル上げ」教に従った話し方をしちゃいそうで怖い。