右、斜め45度

右斜め45度は、「Done is better than perfect!」の日本語訳のつもり。進んでいれば良しとする精神を大事にしたい。

清須会議と影武者徳川家康を見て、大義名分の重要性を考えた

清須会議と、影武者徳川家康のドラマを見ました。ちなみに、明日は、のぼうの城と、黒田官兵衛を見ます。

なんだか、戦国染みてます。そのなかで思ったことがあるので、少し書きます。

今まで、ずーーーーっと不思議だったことがあります。
忍者がいくらでも忍び込め、殺そうと思えばいつでも殺せる世界で、なんで、みんな生きているのか?ということ。
実際に、清須会議の中でも、柴田勝家羽柴秀吉を殺そうとしてますしね。

この疑問、以下のことを思いついてから、氷解しました。
大名ってのは、直接自分のメッセージを伝えられない多くの家臣、町民を、虜にするような絶大なカリスマ力が必要です。必要なカリスマ力は、今の時代の比ではなかったはず。たぶん、一回も信長を見たことない町民も多数いたはずで、そんなヒトも凄いと思わせる必要があるわけです。

そのカリスマ力には、当然、個人の資質が必要なんですが、押さえておくべきポイントがあるんだと思います。「なんで、その行動をとったのかを説明するための、誰もが納得する理屈(大義名分)」です。家康は、秀頼をいつでも倒せたのに、関ヶ原の戦いから15年も後にならないと戦いを起こさないわけです。そしてその戦いだって、秀頼方から起こさせるように仕向けたわけ。

口コミで多くの大衆に広がっていく中で、そのような大義名分がないと、メッセージが曲がって伝わってしまうわけですよね。清須会議の中で、勝家が秀吉を最後に暗殺しなかったのは、「今、殺すと、悪い噂が立って、自分が逆に劣勢に立ってしまう」と思ったからなわけですよ。家康が秀頼と戦ったのは、新しく作った寺の鐘銘文で家康を侮辱するような文言を入れていたという言いがかりからなわけですよ

いやー、現代のビジネスは生きるか死ぬかとか言いますが、なっかなか甘っちょろいなぁと思いました。