マーケティング化するコンテンツは何故ダメか?『ヒット番組に必要なことは全て映画に学んだ』吉川圭三
- 作者: 吉川圭三
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/06/10
- メディア: 文庫
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吉川さんは、テレビ番組を作る際に、他のテレビ番組は参考にしないとのこと。かわりに、映画や本や盗み聞きなどをヒントにしているそう。
この本でも、ただヒットした映画の上っ面だけを猿真似し、マーケティング化する映画を痛烈批判している。
我々、テレビマンもなにかを調べるときインターネットに頼りすぎていないかがきになる。インターネットだけの情報でテレビを制作していると実にテレビは疲弊する。足で調べて街に出て人間にあって図書館に行ってというのがテレビマンには必要な作業ではないか。また、個人的な体験を元に企画を作るというのもよいだろう
本当の傑作は見終わった後も終わらない。何か大切なおみやげをもらったような気分になる
我々もサイトリニューアルをする上で、本とは何か?本屋とは何か、どうあるべきか?を散々考えた。そういう根っこを考えると、自分たちにあった表現が生まれたし、それは、自然とアマゾンとは違うものになった。
その工程を踏まないで、猿真似ばかりすると、その一つ一つが辻褄が合わず、すごく薄っぺらなものに仕上がってしまうんだよね。
典型例がドラマの「そして誰もいなくなった」。設定こそ面白かったのに、密閉空間にいきなり閉じ込められるcube的演出や、無意味なカーチェイスが多くて、刺激は強いが後になにも残らない作品だった。