右、斜め45度

右斜め45度は、「Done is better than perfect!」の日本語訳のつもり。進んでいれば良しとする精神を大事にしたい。

夢ってこういう風に向き合えばいいんだなと理解できる本『クランツボルツに学ぶ夢のあきらめ方』



お笑い芸人の中には、クリームシチューや博多華丸大吉のように、幼馴染のコンビが少なくない。100万人に1人レベルの才能を持った人間がたまたま同級生に居たということは、確率的にありえない。これは、実は、100人に1人レベルの才能が100万人に1人の才能になるまでのプロセスがあることを意味している。


学年に1人はいる面白い奴(100人に1人)
↓冒険性
芸人を目指す(10000人に1人)
↓楽観性
辛さに耐える、プチブレイク。(10万人に1人)
↓好奇心と柔軟性の維持
天狗にならず仕事を選ばない。何でもやる。(100万人に1人)

バリエーションが増えて、コネクションが広がる
↓持続性
チャンスが来て、ブレイク


本書では、「冒険性」「楽観性」「好奇心」「柔軟性」「持続性」が高度に組み合わさることこそ、夢を叶えるプロセスだと解く。

「土俵にあがるとプチブレイク」は案外可能である(上記の例だと、芸人を目指せば、次のステップは10人に1人レベル)という事例として、殿様になる確率を計算して居て、非常に面白い。

徳川の143藩ある譜代大名をみてみると、安祥譜代7家、岡崎譜代16家、駿河譜代31家。当時、お百姓が侍をやっていたことが多く、それらを除外すると、家臣は、上記の譜代合わせて200名程度しかいませんでした。つまり、土俵に立てた人ベースに考えれば、3割ものヒトが殿様になれたことを示す

これは、部長になるくらいなら3割くらいがなれるという事実とも合致する。加えて、この本では、プチブレイクまでは結構な割合でできて、そこからは、いくつかの他流試合をこなし、自分がブレイクできるかどうかを見定めろと説いている。そして、難しそうなら、次の夢にいけと。

とても実践的な本だと感じた。