ソーシャルメディアの普及がもたらしたもの
こんな記事がありました。
http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/b4c14021837ec07f13865e9e0f8358ed/page/1/
野村総合研究所によれば、ミクシィやツイッター、フェイスブックなどのいわゆるソーシャルメディアの直近1年間の利用者数は約3200万人(各サービスでの重複利用者を除く)で、保守的に見積もっても5年以内に4000万人超、潜在的には6000万人の利用者が見込まれるという。
同社は、利用動向の分析をもとに、ソーシャルメディアがもたらした消費スタイルを、(1)友人の推奨等をきっかけとした「玉突き消費」、(2)目的や相手を定めない「ゆる消費」、(3)コミュニケーションでのウケを狙った「ネタ消費」、(4)友人の好みに合わせた「プレゼント消費」の4カテゴリーに分類。
これら4つを合わせたソーシャルメディア消費が現在1兆5200億円あると試算、今後、ソーシャルメディアの利用者が6000万人に拡大することによって、これが3兆1900億円に拡大すると推計している。
1兆5200億円って凄いですよね。
現在の利用者数の3200万人で割ると5万円/年 となります。
こんなに消費が増えたか? と違和感を覚えざるをえませんね。
ま、この試算が正しいかどうか、はさておき、僕の実体験でも、以下のような消費が増えている気がします。
- つながり消費
なんとなく、ソーシャルメディアで友達の輪が広がり、ハッピーが増えたような錯覚を覚えますよね?
でもね、一方で、「本来切れているはずの縁」がFacebookでまた「繋がってしまった」ことによる苦悩・悲しみもあると思うんです。
大学時代の友達の話。
彼女とは、大学の「問題解決系サークル?」で知り合いました。まぁ、ぶっちゃけ、そのサークルで活動したことといえば、飲みくらいしかないんですが。彼女は、サークル内で恋愛をしていて、とても幸せそうでした。でも、色々な考えの違いから、その二人は別れてしまいました。彼女は、大学三年で退学して、マッサージ師になるために、ハワイに旅立ちました。そんな天真爛漫系キャラの彼女。
そこで連絡が途絶えてました。僕の周りの誰一人、連絡が取れません。
で、Facebookで再会(なにげなく、検索して友達申請したのは僕なんですけど。)
彼女は、自分の中退した大学のことは述べておらず、外国人の彼氏らしき人との写真ばかりアップされてました。
彼女のページを読んでいても、ある程度の情報はある(写真があったり、少し文章があったり)のに、いったい、今何をしていて、何を考えていて、というのは伝わってきません&響いてきませんでした。
たぶん、いるところが違うんだと思います。
なんとなく、友達申請したはいいけれど、彼女とはメッセージ交換もできないまま、一年が経ってます。僕は、彼女に対して、何もメッセージがないのです。そんな自分に気づかされるソーシャルメディア(デジタル媒体)って、ちょっと、罪な部分があるな と思うんですよね。