右、斜め45度

右斜め45度は、「Done is better than perfect!」の日本語訳のつもり。進んでいれば良しとする精神を大事にしたい。

koboは100万台売れるのか?

koboについて、ちょっと考えて見ます。

細かいことで騒いでいるのは少数派ですよ:日経ビジネスオンライン

年内目標は100万台とのことですが、果たしてうまくいくのか。
koboをこの1年で買うポテンシャルがあるユーザを試算しました。以下の要素で分解して考えます。

8000円程度の電子書籍端末を買いたいユーザ数 × (kindleではなく)楽天koboだから買いたいユーザの比率

と分解したいと思います。

順に説明しますね。

  • 8000円程度の電子書籍端末を買いたいユーザ数について:

携帯電話も1年くらいで「そろそろ買い換えるか…」と考えるので、ユーザが電子書籍タブレットの端末代金を1年で元を取れるかどうか?の指標で考えたとします。すると、1年で8000円分の本を買うユーザということになります。1000円くらいの新書であれば、8冊分。つまり、1.5ヶ月に1冊くらいは読むユーザです。本大好きとは言わないけど、流行の本は、まぁ購入してるユーザというイメージです。

本のベストセラーが数十万であることを考えると、大きく見積もっても、上記のようなユーザは150〜200万人というイメージではないでしょうか。
 ※50万部レベルの本、3〜4冊に一冊は目を通してるイメージ

  • 上記のうち、(kindleではなく)楽天koboだから買いたいユーザの比率

楽天koboだから買いたいユーザというのは、分かりやすいのは、自分の消費活動を楽天に集約させてポイントを集めているユーザじゃないでしょうか。自分の消費活動を楽天に集約させたい典型である楽天カード保有者の比率が日本人の5%(楽天カード保有者:600万人)であることを考えると、せいぜい、10%程度と思います。



上記の数値を掛け算すると、15万〜20万というレベルです。ガラパゴスの販売台数1.5万台の10倍と考えると、まぁこんなもんか と納得しちゃいました。

現状で10万台売れたというのを本当とすると、それ+アルファ程度というのが妥当かなと思います。「成功」の定義を、楽天自身が考えている目標に達成できるかということを考えると、「失敗」ということになります。試算してみると、思ったより日常的に本を読むユーザは少ないことがわかります。まずは、当たり前に電子書籍でなんでも買える状況を揃えること、加えて、端末はタダというのが、セオリーですが、本自体を読むニーズを拡大できないと、単に、価格ダウンによる市場縮小で終わってしまうってことですね。


なかなか、電子書籍単独で収益源にするのは難しいですね。